赤い月と黒の山 ☆☆

ジョイ・チャント   評論社
三人の兄弟が異世界に入り込むオードソックスなファンタジー。
だが目を離せなくなるストーリー展開と緻密なプロットを生かし切る描写力は確かにワールドクラス。


赤毛のアン ☆☆☆

L・M・モンゴメリー   講談社
全10巻
本編は8巻のアンの娘リラまでである。
カナダの大自然の中で成長していくアンの物語。
少女時代から結婚して子供が戦争に巻き込まれ、そして帰ってくるまでを描いている壮大な人生録。
物書きの手本となるような美しい文章には感嘆させられる。
世界の名作のひとつである。


アーサー王と円卓の騎士 ☆☆☆☆

ローズマリ・サトクリフ   原書房
アーサー王と聖杯の物語・アーサー王最後の戦いの3部作。
イギリス文学の最高峰。
カーネギー賞を受賞した作家だけのことはあり、その筆力は一流。
ハリーポッターも素晴らしいが、その上をいく作品だと思う。


あしながおじさん ☆☆

J・ウェブスター   新潮文庫
全2巻
孤児院にいた少女にあしながおじさんが援助して大学へ行かせる代わりに、月一回の手紙を要求するという物語。
全編を通して一方的な手紙で構成されているという、文学的価値の高くて難しい作品に仕上がっている。
続あしながおじさんでは、成長した少女が大学時代の親友サリーに、孤児院院長になるよう依頼する。
サリーは嫌々ながら引き受けるが・・・。
あまり知られていないが、続編も面白い。
手にしたら、ぜひとも読み切ってください。


アンネの日記(完全版) ☆☆☆☆

アンネ・フランク     文藝春秋
アンネが1942年6月12日から1944年8月1日までつづった日記。
死ぬまでに一度は読む価値あり。
ナチスのユダヤ人狩りから身を守るために隠れ家での生活とアンネの日常がつづられてます。
永久保存版として本棚に並べることをお薦めします。


イシュタルの船 ☆

A・メリット   ハヤカワ文庫
バビロンから出土した帆船の模型によってジョン・ケントンは異世界に引き込まれる。
現実の世界と異世界を行ったり来たりしながら、生の女神と死の神との戦いを終わらせようと奮闘する。


ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち ☆☆

リチャード・アダムズ   評論社
危機を察知したうさぎたちが、新天地を求めて放浪の旅に出る物語。
癒しの動物として人気の高いウサギたちの旅はどんな結末を迎えるのか?
上下巻の長さを感じさせないストーリー展開。
欧米で大人気だった本です。


ウェルズSF傑作集 ☆☆☆

H・G・ウェルズ   創元SF文庫
まだ一冊しか読んでいないけど、その面白さは一級品だということは理解できる。
タイムマシンという物を最初に創造しただけでも、その業績は計り知れない物がある。
映画化されたが、原作とは違う物だったのでがっかりだった。
SF物を映画化した場合、原作よりも見劣りすることが多いがまさしくその典型であった。
ぜひとも本で体験して欲しい物語です。


歌う船 ☆☆☆

アン・マキャフリー   創元SF文庫
シリーズ継続中?
機械の助けがなしに生きていかれない幼い子供を金属の殻に入れ、サイボーグ船として生まれ変わられる。
そのためにかかった莫大な費用を返すために宇宙で活躍していく少女の物語。
悲劇や苦悩などまったく感じさせない、愛らしい物語に仕上がっている。
他のサイボーグ物とは一線を画す、傑作SF。


宇宙戦争 ☆☆☆☆

H・G・ウェルズ   創元SF文庫
火星から宇宙人が攻めてくる物語。
圧倒的な迫力がある。
安っぽい話にしない筆力にはただ感嘆するのみ。
最後の最後まで、はらはらしながらページをめくれます。



姑獲鳥(うぶめ)の夏 ☆☆

京極夏彦   講談社
京極堂と関口のふたりが活躍する本格推理物シリーズ。
まるで鈍器のような厚さの本を次から次へと世へ送り出してくる恐るべき作家。
買ってから読み始めるまでに相当時間がかかるのは覚悟がいるから。
でも読み始めたら、すいすいと進めます。
推理物が苦手な人間でも大丈夫です。



ウロボロス ☆☆☆☆

E・R・エディスン   創元推理文庫
修羅国と魔女国が水星を二分して戦う。
690ページにも渡る超大作でありながら、読むことに苦痛はなかった。
物語として洗練されている証拠だ。
特に最後の締めは天才だけがなし得る所行である。



ARIEL(エリアル) ☆☆

笹本祐一   ソノラマ文庫
全20巻
銀河帝国が地球に宣戦布告。
対する地球は美女の形をした戦闘兵器で迎え撃つ。
これだけだとハードな内容のように思えるが、実際は貧乏企業と逝っちゃった人たちとの喜劇である。
笹本の代表作。



オデュッセイア ☆☆☆☆

ホメロス   岩波文庫
トロイア戦争十年後。
オデュッセイアが故国へ向けて旅立つ。
この物語に登場する神々や怪物を全く知らないという人はいないはずである。
時間という物語最大の難敵にさらされながらその輝きを失わない人類至宝の叙事詩。



オペラ座の怪人 ☆

ガストン・ルルー   創元推理文庫
ミュージカルであまりにも有名な物語。
小説で楽しむより、映画やミュージカルで楽しむべき作品ではないかと思う。


あ行